2019年02月25日制定
2022年02月20日改正

(概要)
第1条

この要綱は全国中学・高校ディベート選手権(通称:ディベート甲子園)全国大会の諸規定をまとめたものである。

この大会に参加する者は、この要綱と「全国中学・高校ディベート選手権ルール」を遵守し、「ガイドライン」を尊重して大会に臨むものとする。

(目的)
第2条

この大会はディベートの技術と発想を学校教育に普及させることを目的とした日本語ディベートの大会である。

(出場資格)
第3条

この大会は、中学の部は同一の日本の中学校、高校の部は同一の日本の高等学校または高等専門学校の3年までに在学中の生徒からなるチームを単位に、日本語ディベート競技を行うものとする。
一つの学校は原則1チーム出場とする。

中学の部では、日本国内の中学校、あるいは中学校に対応する中等教育学校、特別支援学校等の学年に在学していること。

高校の部では、日本国内の高等学校、あるいは高等学校に対応する高等専門学校、中等教育学校、特別支援学校等の学年に在学していること。
ただし、高等学校等への在学期間が通算3年以内であること。なお、在学期間に休学期間は含まない。

(出場校数決定方法)
第4条

大会の出場校数は中学24校、高校32校とする。
地区ごとの出場校数は、前年までの地区大会参加校数に基づいて以下のように決定する。

(1)各地区の過去3年間の参加校数を合計し、その数を基にドント方式で枠を分配する。
(2)ただし、中高それぞれに以下の上限下限を設ける。 ア 中学の部は下限を地区あたり1校、上限を6校とする。 イ 高校の部は下限を地区あたり2校、上限を8校とする。
(3)第2号までで確定しない場合、さらに過去の参加校数を参照して決定する。

(チームと参加制限)
第5条

大会前に主催者に登録申請した各チームの選手を登録選手と呼称する。
また、登録選手のうち、それぞれの試合に参加する者を出場選手と呼称する。

大会の登録選手は4~6名とし、そのうち4名を試合ごとに選出し、出場選手として試合開始前に届け出る。
ただし、事情がある場合には2名あるいは3名での登録及び一部または全ての試合の出場を認めることがある。
なお、大会開催日によって登録選手を変更することは、主催者が事情を認めた場合に限り認められる。

2名あるいは3名での大会登録を希望するチームは、大会登録時に申込用紙に事情を記入しなければならない。主催者が事情を認めた場合には、大会への出場が認められる。

4~6名で登録したチームが、大会当日になって2名あるいは3名で試合出場を希望する場合には、主催者にあらかじめ事情を説明しなければならない。主催者が事情を認めた場合には、大会への出場が認められる。

原則として、主催者に提出した登録メンバーの変更は認めない。

不測の事態により、試合続行が困難な選手がいる場合は、当該試合の別の出場選手が代わりにスピーチを行う。その場合、主催者判断で第6条の制限を緩和することがある。

(出場選手が4名未満の場合の試合の取り扱い)
第6条

試合開始時点で2名以上の選手が揃わない場合には、その試合は不戦敗となる。

2名で試合に出場するチームは、立論と質疑を別の選手が担当し、第1反駁と第2反駁を別の選手が担当しなければならない。

3名で試合に出場するチームは、立論、第1反駁、第2反駁を異なる選手が担当し、第1反駁もしくは第2反駁を担当する者が質疑を担当しなければならない。

(予選)
第7条
予選リーグは中学・高校共に8組に分かれて行う。
予選リーグの組み合わせは主催者が決定する。予選は総当たり戦により行い、リーグ1位、2位のチームが決勝トーナメントに進出する。
予選リーグでは少なくとも肯定・否定1回ずつ試合の機会があるように設定し、肯定・否定のどちらでディベートするかはあらかじめ主催者が決定する。
予選リーグの組分けは地区大会の結果により決定し、同組に同地区が入らないよう配慮する。

予選の順位は以下の各号に基づき決定する。

(1)第1基準 勝ち数の多いチームの順位が上となる。
(2)第2基準 勝ち数が同じ場合、得票数の多いチームの順位が上となる。
(3)第3基準 勝ち数・得票数が同じ場合、コミュニケーション点の合計が高いチームの順位が上となる。
(4)第4基準 勝ち数・得票数・コミュニケーション点も同じ場合、当該チーム同士の直接対決の勝者の順位が上となる。
(5)以上で決定しない場合、主催者の判断・立会いの下、無作為な方法で順位を決定する。

不測の事態によりチームが不在、あるいは出場可能選手が2名未満になるなど、試合実施不能となった場合、主催者は試合開始時刻または対戦の変更ないし試合不成立による不戦勝・不戦敗の決定を行う。
対戦チーム双方が欠場した場合は、両チームを不戦敗とする。試合記録上の処理については、以下の通り行う。

(1)予選リーグにおいて不戦勝となったチームは勝ち数1、全てのジャッジの得票を得たものとし、コミュニケーション点は予選リーグの他の試合の平均点を獲得したものとする。
(2)予選リーグにおいて不戦敗となったチームは勝ち数0、得票数0、コミュニケーション点は予選リーグの他の試合の平均点を獲得したものとする。

予選を欠場した場合、本戦の参加は認めない。ただし、体調不良や交通事情などのやむを得ない事情の場合は主催者の判断により本戦参加を認める。

予選試合終了後、決勝トーナメントの対戦発表前までに不測の事態により試合実施不能のチームが出た場合、予選順位を繰り上げる。

(本選)
第8条

本選では、予選リーグを通過した高校16チーム、中学16チームにより、主催者が設定したトーナメント表に従い対戦し、入賞チームを決定する。
本選では肯定・否定のどちらでディベートするかは主催者立会いのもと、主催者が定める方法で無作為に決定する。

準決勝で負けた2チームは、両チームとも3位とし、3位決定戦は行わない。

決勝トーナメントの対戦発表後の棄権は原則認めない。
本選の対戦の発表後に例外的に試合実施不能のチームが出た場合にも、対戦枠の変更や予選通過チーム以外からの繰り上げなどは行わず、当該チームの対戦予定チームを不戦勝として本選を進める。
対戦チーム双方が欠場した場合は、両チームを不戦敗とする。
不戦勝・不戦敗となった場合、その試合のコミュニケーション点は記録なしとし、ベストコミュニケーション賞における集計対象の対象外とする。

(褒賞)
第9条

この大会では以上のように決定される中学の部、高校の部それぞれ優勝・準優勝・3位(2チーム)・5位(4チーム)チームへの褒賞の他、以下の賞を設け、褒賞する。

(1)ベストディベーター賞:この大会では個人賞としてベストディベーター賞を贈る。決勝戦出場チームより決勝戦審判団により選出された最も優れたディベーターを表彰する。
(2)ベストコミュニケーション賞 大会中の全試合のコミュニケーション点の平均により、最も優れたチームを中学、高校各々表彰する。ただし、不戦敗、反則負けとなったチームは対象としない。

(反則)
第10条

第5条の各項に違反することが、大会中に判明した場合、そのチームの行った試合は全て不戦敗とする場合がある。また、大会後に判明した場合も、賞の返還等を求める場合がある。

全国中学・高校ディベート選手権ルール 細則B(反則に関する細則)に該当する行為があり、審判団が反則と判断した場合、そのチームを敗戦とすることがある。
その場合、対戦相手のチームは不戦勝とする。さらに、違反の程度が重大であると主催者が判断した場合、そのチームを大会失格とすることがある。

反則となった場合の取り扱いは第7条第3項及び第8条第3項に準ずる。


(その他)
第11条

大会参加申し込み方法等、その他必要事項は大会主催者が別途定めるものとする。

関連項目