「スタッフの眼」第3弾です。「ディベート=論破」は、よくある誤解ですが、実際に試合を見た上での印象をつづってもらいました。肯定側と否定側の両方の立場を体験したり、準備に時間をかけることの重要性に触れています。
Tさん 高校三年生
8月9日(大会前日準備)から11日の3日間、ディベート甲子園で初めてディベートというものに触れました。正直、今回インターンに参加する前のディベートの印象は『相手の意見を論破するだけ』というものだけでした。しかし、この3日間を通じてディベートというものは『相手を論破することではなく、第三者を説得することを目標としている』ということが分かりました。
試合を観戦していると、出場校が2試合を通して肯定側と否定側のどちらも行なっていることに気付きました。戦う相手も同じように双方の主張に対する根拠を用意しているため、第三者を納得させることが出来るような主張で攻める、ここにディベートの面白さがあると思います。しかし、用意しているデータが不十分だと相手の主張に対抗出来ないため、選手の方々は論題が発表される2月頃からの約5ヶ月間ほど準備をしています。つまり、ディベートの勝敗は準備が8割程を占めるということらしいです。このように、1つの論題に対して長い時間考え続けている選手の方々には尊敬の気持ちでいっぱいです。
話が変わりますが、私がこのインターンに申し込んだ理由は、大会運営の裏方をやってみたかったからということもあり、ディベートに関しては全く興味がありませんでした。しかしながら、インターンで得たものの多くは、裏方の作業よりもディベートに関することです。
ただ相手を否定するだけでなく、自分の主張を第三者に届けるディベートというものに触れることができ、本当によかったです。
是非またこのような機会があれば参加させて頂きたいです。今回は本当にありがとうございました。